鏡山 ボルケ―ノ Lv1の概要
埼玉の小江戸と名高い川越の蔵、鏡山酒造の醸す活性濁酒。瓶内二次発酵による味の変化も楽しめます。
鏡山 ボルケ―ノ Lv1の味わい
私が飲んだ時点では甘みはほとんどなく、「えぐみ」「渋み」「酸味」が際立っている印象。入手時点でそれなりに発酵が進んでしまっていたのか、残存していた糖やデキストリンがアルコールと二酸化炭素に分解されてしまっている様子で、ほとんど甘みが感じられない状態でした。いわゆる甘口のお酒が好きな私にとっては、あまりうれしくない状態です。
香りについても、いわゆる「生老ね香」が発生してしまっているのか、活性清酒らしいフルーティさはほとんど感じられず、香草のようなまとまりの悪い香りが主張します。
誤解してほしくないのは、鏡山酒造の醸す純米酒は銘柄問わず大好きですし、その品質と私の嗜好への一致度についても信頼していますので、この「鏡山 ボルケーノ Lv1」については運悪く保存状態が悪いものを引き当ててしまったのだと思います。裏ラベルにも「甘口から辛口への変化が楽しめます」とあったのにもかかわらず、甘さが一切感じられなかったことも、そうした不運を裏付ける根拠になるでしょう。
鏡山 ボルケ―ノ Lv1の総評
「この蔵のお酒だから絶対おいしいはず」という印象を凌駕してしまった、生酒ゆえの保存、輸送の難しさが感じられる一本でした。日本酒のご意見番と呼ばれた上原浩氏が『純米酒を極める』という著書のなかで「生酒が新鮮な酒として尊ばれるのもわかるが、火入れによって発酵を止めることで保存される新鮮さもある」という趣旨のことをおっしゃっていたことが実際に感じられる良い経験になりました。次回は保存状態が良い物を見つけてチャレンジしたいと思います。
銘柄 | 純米 活性濁酒 ボルケーノ Lv1 |
---|---|
蔵 | 小江戸鏡山酒造株式会社KI |
蔵の住所 | 埼玉県川越市仲町10-13 |
種別 | 純米酒 活性濁酒 無濾過 生酒 |
内容量 | 600ml |
日本酒度 | – |
酸度 | – |
酵母 | – |
原材料 | 米・米麹 (原料米は全て国産) |
精米歩合 | 75% |
アルコール度数 | 10度 |