牧の初雪とは

「牧の初雪」とは、新潟県の農家民宿「どぶろく荘」の甘口のどぶろくの銘柄。辛口の銘柄は「卓」があります。

牧の初雪の味わい

滋味たっぷりの甘口どぶろく。どぶろくといえば、いぜん記事にもした「とんと」が記憶に新しいのですが、それを凌駕していると言えるほどの濃厚な旨味。

酸味はほぼ感じられず、非常に抵抗感のない舌触り。甘酒と同じような感覚でスイスイ飲めてしまいます。度数も12度と低め。

食用米であるコシヒカリで醸されていぶん、上品な甘さのうえに濃厚な旨味が感じられます。

米の粒感覚は控えめで、「食べ物」か「飲み物」かと言われれば「飲みもの」に近いと言えるでしょう。

同じ生産者による辛口どぶろくの「卓」が生酒であるのに対し、この甘口どぶろく「牧の初雪」は火入されています。おそらく、糖がアルコールに発酵してしまって甘さが失われてしまうことを懸念してのことでしょう。発酵が良い具合に進んだタイミングで絶妙に火入れを行っているのでしすね。

この酒をつくる「農家民宿どぶろく荘」は新潟県上越市牧村にあるのですが、ここはなんと「どぶろく特区」の認定第一号の村だということで、なるほどそれに恥じない素晴らしいどぶろくを提供してくれます。

（個人的には、「どぶろく特区」などとせせこましいことを言わず、日本全域で自家醸造を許可しておおっぴらに食用米の美味しいお酒を提供してくれることを期待しています。）

どぶろくにありがちなヌカ臭さなども一切なく、非常に完成度が高いお酒といえます。

新潟のどぶろく特区のお酒ということで、普段東京で暮らしているなかではなかなか手に入れられないのですが、とにかく最高に美味しいので、「見つけたら買う」のをおすすめします！

（今回はたまたま有楽町交通会館での催しで販売されているのをゲットしました。）